前原国交相の発言以来、羽田のハブ化がどうこうという発言をネットで見るようになったのですが、それ以前の問題として、そもそも、羽田空港はどの辺りにあるのか、正距方位図法でも見てみるのが先だと思う。
だいぶ前に書いたことがある、FLand-Aleという地図ソフトで任意の地点を中心にした正距方位図法を見てみれば東京がアジアで占める位置が一目瞭然です。
まず、西ヨーロッパから見ると
中心はフランクフルトにしていますが、ヨーロッパからの場合、東京を経由してどこに行くのが合理的なのでしょう。アジアのほぼ全域が東京とほぼ等距離にあるのに。アジアやオーストラリアのどこに行くにも遠回り、アメリカ大陸は明後日の方向です。
では次はアメリカのニューヨーク中心に見ると
確かに日本は北アメリカ大陸と東南アジアを結ぶ線上にあります。その上、アメリカから行くと東京を扇の要として東、東南アジアの大都市圏が広がっているという位置関係になります。つまり、東京経由で行くと、変な遠回りも後戻りもなく東、東南アジアに繋がるルートになります。よって、デルタ (完全子会社のノースウェスト)航空は成田をハブとして利用しているわけです。つまり、日本に国際ハブ空港は既に存在することになります。
では、肝心のアジアではどうか、日本から離れたジャカルタを中心に見れば
日本が東南アジア、ヨーロッパ、オセアニアを結ぶ線から完全に外れた位置にあることは一目瞭然です。このような位置にある羽田空港をハブとして使ってくれる航空会社や旅客・貨物があるとは思えません。そもそも、羽田というより東京は世界でも図抜けた巨大都市圏(人口は2位に2倍弱の差を付けた1位)であり、経済規模だって図抜けている(南関東1都3県のGDP合計はイタリア1国に匹敵する)わけで、己への需要だけで羽田+成田の合計6本の滑走路では足りないでしょう。幸い、国内の東京への需要のかなりの部分を新幹線が受け持ってくれているので助かっているだけのことで。
(おまけ)
JALの件に関連して、国交相は地方空港を自民党が作りすぎたせいだとか言っているけれど、JALの飛ばしている地方空港線の多くは東京や大阪と、各県都や支庁最寄り空港を結ぶ路線です。鉄道や高速バスなら稼ぎ頭になるような区間を主に飛ばしているのだから、言いがかりも甚だしいと思いますがね。
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この記事へのコメント
あかさたな
それに今はスポークトゥスポークの時代ですよ。
あかさたな
だからといって羽田をハブとして使うのは自国の航空会社くらいでしょうが。
赤い砂兎
nobody